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Morpho deidamia ディダミアモルフォは敏捷、敏感

 日本の蝶の愛好家なら誰もが一度でよいから一生の間にアマゾンでモルフォチョウを採ってみたいという夢を持ってきたとおもう。しかしそれは私にとっては見果てぬ夢。現実には不可能と考えてきた。しかし、チャンスはあるもので、かなわぬはずの夢がかなって私はこの手でモルフォチョウを採った。

Morpho deidamia ディダミアモルフォ ♂  2005 Jan. 5 Shima Junin
ディダミアモルフォ ♂ はとても敏感なモルフォだ。カキカモルフォのようにトラップ液で陶酔状態となって動かなくなったところを指でつまんで採集することなどまったく不可能だ。何度も地面に降りているところを撮影しようと試みたが、敏感な超でやっとの思いで接近してもカメラを構えたとたんに舞い上がる。撮影できたのは後にも先にもこの一枚のみで、しかも少しピンぼけだがご容赦願いたい。
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by brookiana | 2008-12-23 14:42

パトロクルスモルフォのギラギラフラッシュ  

Morpho patroclus パトロクルスモルフォ ♂  

 ペルーに来て最初にお目にかかるのはこのモルフォチョウであろう。Satipoの付近ならちょっとした山地やジャングルにゆけば、たいてい見られる。 この蝶はアキレスモルフォにそっくりで、私には違いがあまりよくわからない。パトロクルスモルフォはペルーの隣、コロンビア産がタイプらしいがこれはシマあたりの個体群と比べると翅表亜外縁の黒色帯の発達がかなり強い。 サティポ周辺の個体群を多数展翅している有賀俊司氏のコレクションをみると個体変異が著しくて、パトロクルスかアキレスか頭が混乱してくる。当面、ペルーの個体群は、ながらくパトロクルスモルフォと呼称されてきたので今回はそれを踏襲するのが無難であろうという結論になった。

 朝はやく、アドニスモルフォがひとしきり飛んで、その後からこのモルフォが飛び始める。アドニスが飛ばないほどの雨の中でもナンベイオオツバメガと本種は飛ぶ。天気がよければ一日中飛んでいる。雨期にも乾期にもみられるが雨期のほうが個体数が多い。トラップによく飛来する。羽根をぱっぱっと開閉して、羽根に止まろうとするうるさい小昆虫を追い払う。そのたびにメタリックブルーの輝きがフラッシュみたいに光る。アグリアスも羽根に止まる小さなハエやハチをぱっぱっと羽根を開閉して追い払う。それ以外ではモルフォが羽根を全開することは稀だ。なんとか羽根を開いたパトロクルスモルフォを撮影しようとがんばったが約400枚撮影して青い羽根がタイミングよく撮影出来たのはたった2枚のみ。まとわりつくうるさいセセリチョウを羽根のぎらぎらフラッシュで追い払おうとしているところが写っている。
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by brookiana | 2008-12-23 13:12

Morpho cacica ♂  美麗種カキカモルフォ

Morpho cacica ♂  美麗種カキカモルフォ

この美麗な蝶はジャガーやアナコンダが棲む南米ペルーのアンデスアマゾンの奥地のジャングル内のごく限られた地域に棲息している。 雨期にしか発生しない。この蝶に会えるかどうかは天候次第運次第。せっかく現地にたどりついても連日の雨で川が増水するとこの蝶に会うことは絶望的になる。

この蝶に会えるまでに3年間ペルーに通った。シマのカキカモルフォは雨期の晴れた日に午前9時から現れて午後 1 時30分まで活動する。その後はパッタリと姿を消す。カキカモルフォ(現地ではカシカと呼んでいる)が飛ぶのを何度か見た。午後 1 時くらいに4-5mの高さをシマ川の上流に向かってまっすぐに力強く飛んでいった。はるかむこうから一直線に飛んできて 、私の前を通り過ぎていった。このときはトラップに目もくれずにみるみる飛んでいってしまった。その少し後に目の前のシマ川の流れをさっそうとグライダーのように滑空する♂もみた。褐色の濁流の上を目も覚めるようなメタリックブルーの大きなカキカが滑空し、羽ばたいて反転して、また滑空する。まるで夢かと思うほどの美しい光景で現実のものとは思われないほどだ。

 



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しかし、地面におりたカキカはなんと格好悪いことか。異様に羽根の高さがあるためか重心が不安定でこけつまろびつヨタヨタよちよちと歩き、つまずいてつんのめったりする。見ていて吹き出してしまう。地面を歩くのがこんなに不器用な蝶は見たことがない。 地面のトラップを吸いはじめるとまるで麻酔状態になる。酔っぱらったかのようにものすごく鈍感になり、100%の確率で指でつまんで容易に採集できる。本種の採集はいかにもあっけない。
 
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by brookiana | 2008-02-07 22:52