<   2008年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

Morpho cacica ♂  美麗種カキカモルフォ

Morpho cacica ♂  美麗種カキカモルフォ

この美麗な蝶はジャガーやアナコンダが棲む南米ペルーのアンデスアマゾンの奥地のジャングル内のごく限られた地域に棲息している。 雨期にしか発生しない。この蝶に会えるかどうかは天候次第運次第。せっかく現地にたどりついても連日の雨で川が増水するとこの蝶に会うことは絶望的になる。

この蝶に会えるまでに3年間ペルーに通った。シマのカキカモルフォは雨期の晴れた日に午前9時から現れて午後 1 時30分まで活動する。その後はパッタリと姿を消す。カキカモルフォ(現地ではカシカと呼んでいる)が飛ぶのを何度か見た。午後 1 時くらいに4-5mの高さをシマ川の上流に向かってまっすぐに力強く飛んでいった。はるかむこうから一直線に飛んできて 、私の前を通り過ぎていった。このときはトラップに目もくれずにみるみる飛んでいってしまった。その少し後に目の前のシマ川の流れをさっそうとグライダーのように滑空する♂もみた。褐色の濁流の上を目も覚めるようなメタリックブルーの大きなカキカが滑空し、羽ばたいて反転して、また滑空する。まるで夢かと思うほどの美しい光景で現実のものとは思われないほどだ。

 



e0129622_22484962.jpg
e0129622_22491534.jpg
e0129622_22493916.jpg
e0129622_2250629.jpg
e0129622_22502549.jpg
e0129622_22504973.jpg
e0129622_2251416.jpg




しかし、地面におりたカキカはなんと格好悪いことか。異様に羽根の高さがあるためか重心が不安定でこけつまろびつヨタヨタよちよちと歩き、つまずいてつんのめったりする。見ていて吹き出してしまう。地面を歩くのがこんなに不器用な蝶は見たことがない。 地面のトラップを吸いはじめるとまるで麻酔状態になる。酔っぱらったかのようにものすごく鈍感になり、100%の確率で指でつまんで容易に採集できる。本種の採集はいかにもあっけない。
 
[PR]
by brookiana | 2008-02-07 22:52